デザイン経営を支援する行政施策の基盤づくりとインダストリアルデザイン運営の適正化を目指すべく、デザイン事務所経営者(JIDA会員)・行政関係者等の参加で、デザイン受注から対価支払いまでの課題をワークショップ形式で考えるセッションを2月14日東京丸の内にある株式会社バッファロー東京支店をお借りし開催致しました。
(ファシリテーター:村田智明)
受注、知財、補助金、予算、相見積、支払いトラブル、デザイン決定権の問題に苦しむデザイン事務所経営者は多く、JIDAメンバーと行政の参加により、これらの課題に対処するためのワークショップとなりました。チーム構成は、
A:ファーストコンタクトからデザインワークの受注に至るまで
B:デザインスタートからデザイン成果の採用に至るまで
C:フォローワークから対価の支払い完了まで
の3つに分かれ、フリートークを交えた流れで進めさせて頂いたところ各チームからは貴重な成果が上がりました。
欧米や中国のデザイン会社がサービス領域を拡大し海外に拠点を置く中、日本の独立デザイン事務所は国際的な展開には及ばず、世界平均から比較すると低いデザイン収益の状態が続いています。
SOCIETY5.0に向かい、ますますデザイン思考型経営が求められる中、私たちを取り巻くデザインビジネスへの理解を高め、積極的にデザイン投資する企業や行政を増やしていき、結果的に日本経済の振興とSDGsの実装化、さらにデザイナーの社会的地位の向上を目指したいのが理想です。
課題の抽出からソリューション抽出へ向け、今後もワークショップ形式の機会を設け、皆さまとご一緒に解決への道筋を考えて参りたいと思います。
ご参加くださった皆さま、有難うございました。